観覧車が窓から見えるワンルーム 探した記憶闇に消えゆく
題『遊園地(テーマ詠)』 にて
息切らし今から行くよと甘き声 あわてて布団乾燥機かけ
題『布団』 にて
アオハルと呼ばれるときを知らぬまま人生はもう折り返しです
題『春』 にて
あなたへの贈り物買う春の日に割引券を出す手ためらう
題『券』 にて
しなやかな髪を手で梳く隙間から鈍い疼きがこぼれていくの
題『髪』 にて
乗り換えの足取りさえも軽やかに京成線で君の街まで
題『線』 にて
夜勤明けロングシートでうたた寝す 次は高輪ゲートウェイです
題『高』 にて
君の名の漢字の作り見るだけで こころ波打つ午前二時半
題『名』 にて
君の家 屋根が青いと知ったのは 家族旅行のロープウェイです
題『青』 にて
見なくとも背中で聞きし靴音が君だとわかるバックヤードで
題『靴』 にて
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