月初で病院混みて順番来ず外へでて刺す陽の光
題『陽』 にて
また来てね見送る母を背に感じ夕焼けの道早足で歩く
題『来』 にて
瘦せた父 君の20歳の服似合う 父微笑む われ記憶の中
題『服』 にて
わが家花器 満開の桜咲く ちょうどいま 葉桜になりて 憂いを感ず
題『自由詠』 にて
新緑がまぶしい季節眠れない程ワクワクした遠足前日
題『遠』 にて
新入社員新調したてのスーツ濡らす菜種梅雨
題『新』 にて
男は船女は港 昭和な 言い訳言って 出かける君
題『海』 にて
「私がそんなこと言った?」「言ったよ」繰り返される母との会話
題『話』 にて
父の記憶想いだすのは細く長い女性のような手の5本指
題『指』 にて
後ろ指さされないように生きるがため人はSNSに救い求める
題『指』 にて
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