少し前、自信が満ちた瞬間の 記憶はあるが思い出せない
題『満』 にて
なぐさめに負けるが勝ちと説く大人 おとなのくせにへんなこという
題『負』 にて
ほどほどに離れてるのがいいみたい 親と息子と夏の花火と
題『花火(テーマ詠)』 にて
「あいつ」はとってもいいやつですが、やっぱり父親の心理は複雑でしたよ。笑
題『靴』 にて
花嫁の父は黒靴新調す あいつにこの子を手渡すために
題『靴』 にて
空き瓶に雷光詰めて彷徨える 二十歳の狂気 前しか見ずに
題『ニ』 にて
張りつめた身体を誰かに乗っ取られ 止まらぬ空咳 吐けとばかりに
題『緊張(テーマ詠)』 にて
大切を目の前にして身体ごと空(から)になっても鼓動轟く
題『緊張(テーマ詠)』 にて
寝落ちした君のメガネに指かけて 泥棒のよに そーっとそっと
題『落』 にて
靴底が溶けて通りのシミになる SFじみた炎天を踏む
題『通』 にて
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