雪の日にお兄になると信じてた 晴れの日に来た君はだれだろ?
題『誕生日(テーマ詠)』 にて
紙一重ほどの差だけど天と地と コントラストは黒に冷たく
題『紙』 にて
どちらかが肩濡らすだろふたり傘 歩くのやめて雨やどりしよ
題『傘』 にて
堕ちゆくに 腹の底から「ざま見ろ!」と叫べたならば胸はすくのか
題『見』 にて
ハオルチアシンビフォルミスオブツーサ 温室星で未知と遭遇
題『自由詠』 にて
街灯に重ねて降る雪見上げれば 天に昇れる 雪の速さで
題『冬(テーマ詠)』 にて
些事なるも「ヤ」の大小にこだわれば 愛しさ写る「キヤノン」手にして
題『固有名詞を読み込んで』 にて
路の上 かなしからずや スナフキン 行きと帰りの境目なきを
題『帰』 にて
だんだんを這うよな影や振り向けば 焦がれるほどに谷中の夕陽
題『夕』 にて
君と過ぐ時の一粒みな愛し ポケットの中 つなぐ手つよく
題『中』 にて
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