「ただ君を愛す」とママに言う息子 ひとの彼女で練習するな
題『子』 にて
遅番の母の帰りを待ちわびて肉屋のコロッケ ラードの匂い
題『肉』 にて
春の陽に包まれて我見惚れおる 淡水彩の君の横顔
題『水』 にて
知らぬ間に伐られた桜 無常にも 春だけがまたそこに来ている
題『さくら・桜』 にて
ひと目では読めぬ名並ぶ新クラス 春来るたびに漢字力増す
題『学校(テーマ詠)』 にて
女子高の模擬店の名は「帰っ茶屋♡」 あざとさ臭う うわめづかいの
題『学校(テーマ詠)』 にて
終電がホームの灯りすんと消し 闇のしじまに 虫の音を聞く
題『電』 にて
とっときの入試無敗の勝守(かちまもり) 満面不安の妹に貸す
題『守』 にて
玉砂利を踏みつつゆけば凛として 杉の香深く神さびて立つ
題『砂』 にて
父と娘(こ)の こじれた仲を解くすべを 思いあぐねてAIに訊く
題『自由詠』 にて
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