初出勤 オフィスを出てコンビニへ 春の匂いにひと息ついて
題『自由詠』 にて
耳澄まし 雨音を聴く 春の夜 咲いた桜に 優しくあれと
題『自由詠』 にて
風をうけ白く波打つ雪柳 駆け出す子らの通学 見守り
題『白』 にて
うららかな墓前の周りふわり飛ぶ 光る白蝶 母かと思い
題『白』 にて
春の暮れ 最後の手紙投函し 夕日見つめて振り返らずに行く
題『手』 にて
空き家にも春はめぐりて桜咲く 家族の記憶 白く輝き
題『空』 にて
郵便のバイクの音に耳澄ます 合格通知の届く朝 には
題『音』 にて
ドラマ観る君の横顔愛しくて 僕の主役は目の前にいて
題『ドラマ』 にて
脇役も悪くないかとふと悟り ホームドラマの主婦 熱演す われ
題『ドラマ』 にて
半額のいちご求めてジャムにする 春を煮詰めて恵みいただき
題『春』 にて
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