・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
返せよと自分のものでもないくせに叫んでのばした手が空を切る
半日の仕事を終えて帰路に就く開放感と罪悪感連れ
家を出る夢をかなえた少女らは帰れる家を探し始める
今はもう帰去来の辞目で追ってただ懐かしく人世は許さじ
返待つの切羽詰まった一行の人生いろいろ恋はブルース
気付かれぬように短歌を栞してあの娘に届けと図書返却す
返信を戦略的に遅らすも君の絵文字は素知らぬ顔で
帰宅して上着も脱がずに猫を抱き 上着を脱いでも猫を抱きしめ
Y字路でまたねと帰路へ 君の手に、赤い糸ついてると信じて。
間違えた帰り道には 夕焼けの棒つきキャンディ舐めたくなるね
あの頃に帰れない今が肩掴み後ろ向きでも前進を課す
またねって言えない代わりに貸した本いつか絶対返してねって
ペンいっそ返さずに嫌われていい。 君の手の雰囲気がするから。
返事ない手紙と知って書いている 出すかどうかはまだわからない
静寂の月夜に吠える斑犬 返す遠吠え目指して駆ける
戦場地から未だ遺骨帰らず遺族の願い遺骨帰れ
仲間から離れて飛んでるあの鳥に帰るところがありますように
帰省中映える私を演じてる渋谷も銀座も実は知らない
帰り際何かを君は言ったけどそれきり会えずずっと気がかり
リモコンもハサミも雑誌も爪切りもあったところにすぐ返せ我
帰らない帰りたくない帰さない帰したくない二人泣いた夜
万歩計いつもと違う帰り道いつもと同じ猫に挨拶
今夜のスープ思いついたらそれはわたしが家に帰りたいとき
お帰りの声音で分かる今日のきみ機嫌が良いぞご飯も美味い
頸吊りし秋分の日に出て行ったきみは帰らずわれ甦る
返信を待ちわびていたあの頃は蜃気楼となり過去の遺物に
図書室の君が係りの返却日そっと出した谷崎の本
人生はバランスアンドタイミング二人でギリの回帰線引く
家に着くまでが遠足なんだから可能な限りゆっくり帰る
中華屋の帰りに君は「ねえパパ」と話してごらん待っていたんだよ
しょうもない学校帰りの道草に花鳥風月四季を学んだ
この道は行き止まりか?と思ったら引き返しても大丈夫だよ
いつの日も 私が帰る その場所に 貴方がいれば それだけでいい
泣きながら帰って来た道 会いたくて 君の部屋の鍵を返しに
もう二度と帰らぬ日々がここにありアルバムってだから嫌いだ
傷つけて 泣くだけ泣いた 冬の夜 あの日の君は もう返らない
返せよと自分のものでもないくせに叫んでのばした手が空を切る
半日の仕事を終えて帰路に就く開放感と罪悪感連れ
家を出る夢をかなえた少女らは帰れる家を探し始める
今はもう帰去来の辞目で追ってただ懐かしく人世は許さじ
返待つの切羽詰まった一行の人生いろいろ恋はブルース
気付かれぬように短歌を栞してあの娘に届けと図書返却す
返信を戦略的に遅らすも君の絵文字は素知らぬ顔で
帰宅して上着も脱がずに猫を抱き
上着を脱いでも猫を抱きしめ
Y字路でまたねと帰路へ
君の手に、赤い糸ついてると信じて。
間違えた帰り道には 夕焼けの棒つきキャンディ舐めたくなるね
あの頃に帰れない今が肩掴み後ろ向きでも前進を課す
またねって言えない代わりに貸した本いつか絶対返してねって
ペンいっそ返さずに嫌われていい。
君の手の雰囲気がするから。
返事ない手紙と知って書いている 出すかどうかはまだわからない
静寂の月夜に吠える斑犬 返す遠吠え目指して駆ける
戦場地から未だ遺骨帰らず遺族の願い遺骨帰れ
仲間から離れて飛んでるあの鳥に帰るところがありますように
帰省中映える私を演じてる渋谷も銀座も実は知らない
帰り際何かを君は言ったけどそれきり会えずずっと気がかり
リモコンもハサミも雑誌も爪切りもあったところにすぐ返せ我
帰らない帰りたくない帰さない帰したくない二人泣いた夜
万歩計いつもと違う帰り道いつもと同じ猫に挨拶
今夜のスープ思いついたらそれはわたしが家に帰りたいとき
お帰りの声音で分かる今日のきみ機嫌が良いぞご飯も美味い
頸吊りし秋分の日に出て行ったきみは帰らずわれ甦る
返信を待ちわびていたあの頃は蜃気楼となり過去の遺物に
図書室の君が係りの返却日そっと出した谷崎の本
人生はバランスアンドタイミング二人でギリの回帰線引く
家に着くまでが遠足なんだから可能な限りゆっくり帰る
中華屋の帰りに君は「ねえパパ」と話してごらん待っていたんだよ
しょうもない学校帰りの道草に花鳥風月四季を学んだ
この道は行き止まりか?と思ったら引き返しても大丈夫だよ
いつの日も 私が帰る その場所に 貴方がいれば それだけでいい
泣きながら帰って来た道 会いたくて 君の部屋の鍵を返しに
もう二度と帰らぬ日々がここにありアルバムってだから嫌いだ
傷つけて 泣くだけ泣いた 冬の夜 あの日の君は もう返らない