・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
空き瓶は浮き沈みして流れゆけ小さき空間守りぬきつつ
吸い込まれ消えてゆきたい気持ちして瓶を覗いている夕まぐれ
ジャム瓶にそっと閉じ込めたい景色 海と遺跡と街とそれから
やり場のない涙をつめた瓶だから海に投げても沈むばかりだ
ラジオから茶色の小瓶の曲流れ洗濯たたみの手も軽やかに
匙差したはちみつの瓶は昼過ぎの光集めて黄金に溶かす
透明な 津軽びいどろ 花瓶には さくらさくらの 一輪の花
手の中で冷たく見えるガラス瓶あたたかくて底から撫でる
もう行くねラムネの瓶のビー玉は割らずに取り出せないのだから
その瓶を取ってと君は言うけれど悲しいよポン酢ペットボトル
花冷えか街の空気は瓶のよう いちばん奥のカシミヤを出す
瓶の蓋代わりに開けてくれたとき子の成長をひしと感じた
役割を終えた瓶たち集まってドレミファソラシドのオーディション
誰しもが花瓶に花を活ける時澄んだ瞳に真剣な顔
瓶に花を一輪活けるそれだけで部屋が明るく気持ち明るく
ビードロの酒瓶うれし夏の宵冷酒の酌の紅いマニキュア
焼酎の一升瓶を抱え込み義理の親父はちびちび飲んでた
瓶底で陽を集める子に近眼の眼鏡奪われ目が点になる
空き瓶に詰めた柚子茶がなくなって霙が降れど春待ち狭間
宅配の牛乳瓶を姉弟で半分に分け飲んでいた頃
じいちゃんに駄賃もらって酒屋へと一升瓶と今日も夕焼け
空き瓶は浮き沈みして流れゆけ小さき空間守りぬきつつ
吸い込まれ消えてゆきたい気持ちして瓶を覗いている夕まぐれ
ジャム瓶にそっと閉じ込めたい景色 海と遺跡と街とそれから
やり場のない涙をつめた瓶だから海に投げても沈むばかりだ
ラジオから茶色の小瓶の曲流れ洗濯たたみの手も軽やかに
匙差したはちみつの瓶は昼過ぎの光集めて黄金に溶かす
透明な 津軽びいどろ 花瓶には さくらさくらの 一輪の花
手の中で冷たく見えるガラス瓶あたたかくて底から撫でる
もう行くねラムネの瓶のビー玉は割らずに取り出せないのだから
その瓶を取ってと君は言うけれど悲しいよポン酢ペットボトル
花冷えか街の空気は瓶のよう いちばん奥のカシミヤを出す
瓶の蓋代わりに開けてくれたとき子の成長をひしと感じた
役割を終えた瓶たち集まってドレミファソラシドのオーディション
誰しもが花瓶に花を活ける時澄んだ瞳に真剣な顔
瓶に花を一輪活けるそれだけで部屋が明るく気持ち明るく
ビードロの酒瓶うれし夏の宵冷酒の酌の紅いマニキュア
焼酎の一升瓶を抱え込み義理の親父はちびちび飲んでた
瓶底で陽を集める子に近眼の眼鏡奪われ目が点になる
空き瓶に詰めた柚子茶がなくなって霙が降れど春待ち狭間
宅配の牛乳瓶を姉弟で半分に分け飲んでいた頃
じいちゃんに駄賃もらって酒屋へと一升瓶と今日も夕焼け