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嘘の字は 口が虚しい その通り 長寿の余生 疑われ生く
画家たちは白い平らなキャンバスに 奥行きという嘘を重ねる
ご用心 やさしい嘘は人助け 悪意の嘘は自分に刺さる
甘い嘘を飲み込んで悪酔いした夜ジャスミンの香りが残り
大人は子供に嘘をつくなと言うでも大人は平気で嘘をつく
善い嘘と悪い嘘とを見抜けずにそのまま育った果てが私さ
言い訳の嘘がどんどん盛り上がり遅刻のことはどうでもよくなる
本当に優しい人は噓をつく傷つけたくない傷つきたくない
吾子たちの優しい嘘を見抜いても気付かぬふりの笑み上手くなり
嘘つきと言ったあなたのついた嘘数えあげてる心の中で
嘘の無い世界を想い描いてもそれは嘘だと気づくしかない
本当のことが言えずに嘘ついて鼻が伸びてくピノキオのよう
照れ屋なの？それとも酔ってる？赤い頬メス呼ぶウソの告白練習
新刊が並べられてる本棚は素敵な嘘できらめいている
嘘をつくつもりはないの真実を言わないだけと嘯いている
ペンギンが飛んでると子らの言う嘘と見返すホシザキトラック
真実を言ってもそれは嘘のよう境界線が揺らぐ夕闇
嘘くさい話にいつものせられて結構楽しくやっている俺
自分には嘘はつけぬと言うあなたそれが嘘だという自覚無く
嘘をつきそれを事実と信じ込むそうしなければ耐えられぬ時
赤き灯がゆれる都会の暗がりに真赤な嘘が今日も飛び交う
前の日の嵐が嘘のような晴れ天に向かって大きく伸びする
あれは嘘ホントの事を誤魔化して今の暮らしを手に入れたオレ
嘘でいい好きと言ってよピーマンが悲痛な顔でこっちを見てる
大丈夫。湯船でぶつぶつ言ってみる嘘でもいいから明日のために
「おじいちゃん、大好きだよ」と嘘をつき小遣い貰う孫のしたたか
嘘つきを薄く伸ばして羽織ったら入る電子が減衰し始め
おとうさんわたしに嘘を言ったのは三日を待てず逝ったことだけ
孫に歳を若めに伝え嘘を付く毎年変わらぬ歳に夢があり
珈琲に桜の花は舞い落ちて「嘘」と言わない貴方を責める
人の目で 見える綺羅星 三千個 嘘か真か 数える子供
うぐいすの可愛い嘘にだまされてソッ閉じしましょう冬の攪乱
お題 
お題
お題
お題
お題
嘘の字は 口が虚しい その通り 長寿の余生 疑われ生く
画家たちは白い平らなキャンバスに 奥行きという嘘を重ねる
ご用心 やさしい嘘は人助け 悪意の嘘は自分に刺さる
甘い嘘を飲み込んで悪酔いした夜ジャスミンの香りが残り
大人は子供に嘘をつくなと言うでも大人は平気で嘘をつく
善い嘘と悪い嘘とを見抜けずにそのまま育った果てが私さ
言い訳の嘘がどんどん盛り上がり遅刻のことはどうでもよくなる
本当に優しい人は噓をつく傷つけたくない傷つきたくない
吾子たちの優しい嘘を見抜いても気付かぬふりの笑み上手くなり
嘘つきと言ったあなたのついた嘘数えあげてる心の中で
嘘の無い世界を想い描いてもそれは嘘だと気づくしかない
本当のことが言えずに嘘ついて鼻が伸びてくピノキオのよう
照れ屋なの？それとも酔ってる？赤い頬メス呼ぶウソの告白練習
新刊が並べられてる本棚は素敵な嘘できらめいている
嘘をつくつもりはないの真実を言わないだけと嘯いている
ペンギンが飛んでると子らの言う嘘と見返すホシザキトラック
真実を言ってもそれは嘘のよう境界線が揺らぐ夕闇
嘘くさい話にいつものせられて結構楽しくやっている俺
自分には嘘はつけぬと言うあなたそれが嘘だという自覚無く
嘘をつきそれを事実と信じ込むそうしなければ耐えられぬ時
赤き灯がゆれる都会の暗がりに真赤な嘘が今日も飛び交う
前の日の嵐が嘘のような晴れ天に向かって大きく伸びする
あれは嘘ホントの事を誤魔化して今の暮らしを手に入れたオレ
嘘でいい好きと言ってよピーマンが悲痛な顔でこっちを見てる
大丈夫。湯船でぶつぶつ言ってみる嘘でもいいから明日のために
「おじいちゃん、大好きだよ」と嘘をつき小遣い貰う孫のしたたか
嘘つきを薄く伸ばして羽織ったら入る電子が減衰し始め
おとうさんわたしに嘘を言ったのは三日を待てず逝ったことだけ
孫に歳を若めに伝え嘘を付く毎年変わらぬ歳に夢があり
珈琲に桜の花は舞い落ちて「嘘」と言わない貴方を責める
人の目で 見える綺羅星 三千個 嘘か真か 数える子供
うぐいすの可愛い嘘にだまされてソッ閉じしましょう冬の攪乱