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この川を越えると東京に入るからね 立膝の弟を座らせる姉
懐かしき 川の名前と4大文明 テスト近しと 吾子唱え
暖かな川の辺りで穏やかな気持ちに銃を乱射する兵士
人間が投げ捨ててゆく混沌を 川は浄化し海へと放つ
河川敷上級生と喧嘩してめっちゃ泣いためっちゃ泣いた
イエローの川の浮島るんるんとリボンなびかせ渡っているよ
川底の石に住みついた苔たちが小さく小さく波と踊る
川の底から眺めてるきらやかさ僕の背骨は魚になった
「川」の字で寝ている親子いつの日か子が成長し親は「小」さく
枯れ桜 川面の反射はきらきらとこの一瞬の花を咲かせて
川決壊の報受け向かう父の背を祈り見送りし幼き日のこと
奔騰す 川筋瑆り ヒマラヤの 満月照らす 吾ここにあり
鮎の放流始まる行く先は大河と知るか鮎達の群れ
川に来てひとりが余計濃くなって駅の方向気にかけている
川と海いつしか交じり合うようにあなたにそそげわたしの想い
清らかな昔遊びし里の川近寄る子らの影さへ見えず
薄い雲淡い空色足延ばす川面きらきら陽射し柔らか
ドブ川に投げ捨てられた自転車がチリンチリンと世界を呪う
夏休みキャンプ地の夜半いつまでも川のせせらぎ耳奥深く
熱烈に私に唇寄せてくるガラス越し水槽のカワニナ
この川で偶然君に会えたから一緒に海まで流れていこう
川向こう入学式へ出る親子こころの中で拍手をおくる
散ってから旅が始まる花びらは海を目指して川下りゆく
翡翠を初めて見たと吾子は言う日高の高麗の夏川涼し
この川を越えると東京に入るからね
立膝の弟を座らせる姉
懐かしき 川の名前と4大文明
テスト近しと 吾子唱え
暖かな川の辺りで穏やかな気持ちに銃を乱射する兵士
人間が投げ捨ててゆく混沌を 川は浄化し海へと放つ
河川敷上級生と喧嘩してめっちゃ泣いためっちゃ泣いた
イエローの川の浮島るんるんとリボンなびかせ渡っているよ
川底の石に住みついた苔たちが小さく小さく波と踊る
川の底から眺めてるきらやかさ僕の背骨は魚になった
「川」の字で寝ている親子いつの日か子が成長し親は「小」さく
枯れ桜 川面の反射はきらきらとこの一瞬の花を咲かせて
川決壊の報受け向かう父の背を祈り見送りし幼き日のこと
奔騰す 川筋瑆り ヒマラヤの 満月照らす 吾ここにあり
鮎の放流始まる行く先は大河と知るか鮎達の群れ
川に来てひとりが余計濃くなって駅の方向気にかけている
川と海いつしか交じり合うようにあなたにそそげわたしの想い
清らかな昔遊びし里の川近寄る子らの影さへ見えず
薄い雲淡い空色足延ばす川面きらきら陽射し柔らか
ドブ川に投げ捨てられた自転車がチリンチリンと世界を呪う
夏休みキャンプ地の夜半いつまでも川のせせらぎ耳奥深く
熱烈に私に唇寄せてくるガラス越し水槽のカワニナ
この川で偶然君に会えたから一緒に海まで流れていこう
川向こう入学式へ出る親子こころの中で拍手をおくる
散ってから旅が始まる花びらは海を目指して川下りゆく
翡翠を初めて見たと吾子は言う日高の高麗の夏川涼し