お題 題『確』 お題 2024.04.04 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
「幸せな一生でしたか?」確かめる術なく写真の母眺め居り
やわらかいこの風が春であることを細胞たちが確かめている
花あふれベンチも鋪道もぽかぽかと確かにここは春の住処だ
君が息していることを確かめるピアニッシモの呼吸を触り
好きという気持ちを確かめ合うようにつないだ手から春があふれる
唇に滲む血で確かめられる私にも鉄の女の欠片が
生きること 確かなことは 何もない
けれども生きる 吾はたしかに
正確なダイヤ通りに動いてる
この国だけの几帳面さで
公園に ひとひら咲いた 桜花 確かめている 夕暮れの紅
「確かさ」を追うのをやめた帰り道
綿毛の行方に心躍らせ
確実な道を行くしか出来なくて 他にいい道在っただろうか
ミシン目が正確に揃わず友へのバックと我は生気を失い
人生に 確かなものは ないんだよ 大切なのは 向き合うことさ
放たれて明後日の方よちよち幼子(おさなご)
ママあっという間に確保
これでいい?確定ボタンを押すときの胸のドキドキもう一度見る
本当の自分が分からず困ってる私がやっている本人確認
138億年の先端で確かに動く僕の心臓
夕闇迫る高速道路君の心を確かめたくて来た
確実に死ねるだろうか死にたいと死ぬ理由とが乖離してきた
確かに聞いた気がする週末の予定 買いすぎた木綿豆腐
この世には確かなものなど何も無い
そのことだけは確かなことだね
約束の「ちゃんと生きる」を確かめる と君に手首を検められる
ついさっきまで歯の隙間にはさまっていたものを舌がたしかめにいく
確認をすればするほど偶然はいつも私を確り裏切る