・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
着服もしてないままに人生は閉じるんだよなそうなんだよな
ベランダで水やり重ね着果して 真っ赤なミニトマ36個目
Tシャツに残る気配がまだ痛く着られぬままに奥で居残り
到着を 知らせる合図 川の向こう 次の出会いが 今の楽しみ
着るたびに 似合わないなと思ってた 他人の価値観 いまは畳んで
着飾らず それでも好きと言えるまで 幾度も心 洗いなおした
今朝着いたプラムを洗うその人の後ろすがたを母は知らない
乾きたての髪を夜の風に預けるTシャツ着るような軽さほしくて
半袖がつねと思いし 夏の夜 吹き込む風にふわりと揺れる彼のブラウス
新しい取り組み続け四苦八苦定着させるそれが難題
着古したシャツとズボンで街をゆく時代遅れの男が一人
辿り着く八つ墓村の入り口で「祟りじゃ」と言う老婆に遇えり
飛行機が着いて静かなロビーにはたちまち人のざわめきが満つ
卓袱台の上で自分と向き合えば置かれたスマホ突如着信す
浴衣着た君のうなじが眩しくて雲に隠るる十五夜の月
君からの着信音心待ちにしていた頃遠い過去のこと
とにかくも ここが私の着地点 描くでもなく踊るでもなく
ひと目見て我の心に着火せし洒落た冠羽のヤマセミ飛翔
着いたらば起こしてと眠る助手席 ドライブの帰路 もうすでに宵
着いたなら電話してねと言われたが結局君にはたどり着けずに
汗土で汚れた服は着せられない拒む俺から君は剥ぎ取る
慟哭(どうこく)の如く雨声(うせい)に覚醒す 明け方に到着す台風
見ていても 見てはくれない あの人の 着信音を 変えてみた夜
浴衣着て祭りに向かう孫のあと アブラゼミの声高く透りたり
中身知り夢破れたのは幼き日 暑さねぎらう着ぐるみに今は
若き日は最新の曲着うたに今はスマホの内蔵の音
とりたてて誇れることはないけれど望まれること着々こなす
着慣れない服を着込んで花を買い祝いの席へ向かう夕暮れ
着古した 夏を脱ぎすて 新しい 風とテイシャツ 海鳴りと恋
あの日には ラフな気持ちで 待ち合わせ いつのまにか 翻弄される着地点
きみからの不在着信折り返す留守電になるまであと二回
汗だくになって家まで辿り着き先ずは冷たい麦茶をゴクリ
実家から着いた荷物にA4の便箋いっぱい母親の文字
着信音 途切れてひとりベランダへ都会の星は届かぬ光
着服もしてないままに人生は閉じるんだよなそうなんだよな
ベランダで水やり重ね着果して
真っ赤なミニトマ36個目
Tシャツに残る気配がまだ痛く着られぬままに奥で居残り
到着を 知らせる合図 川の向こう 次の出会いが 今の楽しみ
着るたびに 似合わないなと思ってた
他人の価値観 いまは畳んで
着飾らず それでも好きと言えるまで
幾度も心 洗いなおした
今朝着いたプラムを洗うその人の後ろすがたを母は知らない
乾きたての髪を夜の風に預けるTシャツ着るような軽さほしくて
半袖がつねと思いし 夏の夜 吹き込む風にふわりと揺れる彼のブラウス
新しい取り組み続け四苦八苦定着させるそれが難題
着古したシャツとズボンで街をゆく時代遅れの男が一人
辿り着く八つ墓村の入り口で「祟りじゃ」と言う老婆に遇えり
飛行機が着いて静かなロビーにはたちまち人のざわめきが満つ
卓袱台の上で自分と向き合えば置かれたスマホ突如着信す
浴衣着た君のうなじが眩しくて雲に隠るる十五夜の月
君からの着信音心待ちにしていた頃遠い過去のこと
とにかくも ここが私の着地点
描くでもなく踊るでもなく
ひと目見て我の心に着火せし洒落た冠羽のヤマセミ飛翔
着いたらば起こしてと眠る助手席
ドライブの帰路 もうすでに宵
着いたなら電話してねと言われたが結局君にはたどり着けずに
汗土で汚れた服は着せられない拒む俺から君は剥ぎ取る
慟哭(どうこく)の如く雨声(うせい)に覚醒す 明け方に到着す台風
見ていても 見てはくれない あの人の 着信音を 変えてみた夜
浴衣着て祭りに向かう孫のあと
アブラゼミの声高く透りたり
中身知り夢破れたのは幼き日
暑さねぎらう着ぐるみに今は
若き日は最新の曲着うたに今はスマホの内蔵の音
とりたてて誇れることはないけれど望まれること着々こなす
着慣れない服を着込んで花を買い祝いの席へ向かう夕暮れ
着古した 夏を脱ぎすて 新しい 風とテイシャツ 海鳴りと恋
あの日には ラフな気持ちで 待ち合わせ
いつのまにか 翻弄される着地点
きみからの不在着信折り返す留守電になるまであと二回
汗だくになって家まで辿り着き先ずは冷たい麦茶をゴクリ
実家から着いた荷物にA4の便箋いっぱい母親の文字
着信音 途切れてひとりベランダへ都会の星は届かぬ光