
2023-03-26


花雨に木々の芽吹ぞ進みおり春の息吹の満ち満ち足りし

やはらかにうるほひ満たす春の雨地に降りそゝぎて恵みとなりなむ

飽く迄も僕が思ふに神様は野球界には居るんぢゃないか

西行がいまの桜を見たりなばいかが見るとや知る由もなし

啄(ついば)まれ落ちて踏まれて桜花土に還りてまた咲きたまへ

初学(うひまな)びいくつになれど遅からず知らざることを知るは楽しき

セーラー服のリボンが上手く結べずにまっすぐ飛べない蝶であった日

点滴に囚われじっとする指の爪見て知った 私、父似だ。
