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2023-03-26
鞘森天十里
はたはたと花弁落ちたり木蓮の天が零せし慈雨に打たれて
2023.03.26
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鞘森天十里
鞘森天十里
あの日から麻痺したまゝの指先でそっと奏でてみる「春よ、来い」
2023.03.26
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鞘森天十里
鞘森天十里
地震(なゐ)ありて地図を取り出し見つめたるあの日の波を如何(いかに)か忘れむ
2023.03.26
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鞘森天十里
鞘森天十里
広口のカップを置く貴方が微笑む赤味帯びる琥珀揺れ花の香
2023.03.26
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鞘森天十里
鞘森天十里
火に懸かり口開けもがく蜆らの悲鳴を湯の立つ音がかき消す
2023.03.26
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鞘森天十里
ふくすけ
破壊する人類なにゆえ生み出した自然の意図を教えてくれれば
2023.03.26
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ふくすけ
中原鼠栞
ね?と問うと、ぽつりぽつりとこだまする。逆さの闇と、ランタンと雨
2023.03.26
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中原鼠栞
中原鼠栞
霧深き泉の向かいに鹿二頭。空は雨でごろろと言ってる
2023.03.26
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中原鼠栞
恋子
蕎麦を打つ禅するように粉を見つめ問答無用の手打ちの仕上げ
2023.03.26
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恋子
恋子
夜桜の酒まで盗む絶景につられておかし恋まで盗み
2023.03.26
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恋子
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