五月晴れ真鯉緋鯉に追いつけと緑の鯉が元気に泳ぐ
題『みどり・緑』 にて
青い星宇宙に浮かぶさざれ石生き物すべてひとつになって
題『色を読み込んで』 にて
出征の兄を行くなと止めたのに帰らぬ人に父の戦争
題『昭和』 にて
懐メロを父の隣で聴いていたハワイ航路は夏のメロディー
題『昭和』 にて
君だけがひとり勝手に行く道を遠く離れてひとり佇む
題『遠』 にて
すれ違う心と心透明な傷をつけあい大きく割れて
題『透明』 にて
君の言う長いレールの先になど私はいない遠い未来に
題『遠』 にて
遠い空心に咲いた一輪の真っ赤な花はあなたではなく
題『遠』 にて
透明な空のキャンバス虹描く一粒一粒風になるまで
題『透明』 にて
無意識の光の中をゆらゆらと海月のように透明になる
題『透明』 にて
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