「時事詠」 不味くないお米であればそれでいい値段安けりゃ古古古米でも
題『不』 にて
あんパンで救えぬ命も有るんだと娘や息子に伝える切なさ
題『娘・息子』 にて
外灯の 明かり染みこむ 石畳 虫の死骸も 恋の欠片も
題『石』 にて
一日に 二合の米が 一合に 変わる食卓 沁みる黄昏
題『米』 にて
何もかも捨ててここから逃げたいと思う日がある夕暮れの雨
題『ここ』 にて
思うほど叶わないのが世の常と知りつつ空に夢を数えて
題『思』 にて
来ぬ人を待つ右の手に傘ひとつ開かれぬまま降る雨を見る
題『傘』 にて
すみません。お題を間違えていました。今、気がつきました。 「訂正歌」 何処からか春告鳥の鳴く声が誘わ…
題『から』 にて
聞こえくる春告鳥の鳴く声に密かに思う残りの人生
題『から』 にて
静寂が 時々胸に 訪れて 何も言わずに ただ見つめてる
題『時』 にて
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