春先の通勤電車 鼻声の柔らかな 優しきアナウンス
題『春』 にて
成功を祈りつ 「ダメ元」と唱ふ 叶はぬ結果とて 前を向き
題『自由詠』 にて
除け者にされ 教室には居づらくなり 居場所となりぬ保健室
題『所』 にて
悲しみをあしたに持ち越さぬやうに 言の葉編みて傷を嘗(な)むる夜
題『自由詠』 にて
細雪(ささめゆき)舞ふ露天風呂 髪にチラチラ 心地好(よ)き長湯の寒中
題『雪』 にて
短歌をば 始めて以来 心情を 日がな一日 書き記す日々
題『記』 にて
雪止みて 白き隣家の屋根越しに 白き残月見ゆる 黎明(れいめい)
題『白』 にて
露天風呂浸かりつ仰ぐ ふたご座のポルックスの傍に 十三夜
題『自由詠』 にて
どこまでが ハラスメントか 線引きが 厳しくなりぬ 日本のマナー
題『線』 にて
忙(せわ)し乗り換へ 発車直前のバス 間に合ふ事を願ひ 駆け足
題『自由詠』 にて
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