うたの日

梅鶏

幼子のうなじは薄いトルネードかすかに初夏の匂いのような

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梅鶏
ふにふにヤンマー

檳榔のま紅き口でマンションの非常階段に名を問はれをり

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ふにふにヤンマー
梅鶏

てけてけと春の漁船が凪ぐ海の岩場を少し遠回りする

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梅鶏
梅鶏

段ボール一つ畳んでまた一つ畳んで春の日は過ぎてゆく

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梅鶏
梅鶏

外套の内でほのかに香り立つ春を知らないままの梅ガム

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梅鶏
梅鶏

出雲そばの乾麺湯がく真昼間のテレビにロケットの切り離し

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梅鶏
梅鶏

消毒を踏み込んで行く鶏舎まで続く道にも春の香のする

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梅鶏
梅鶏

人からはよく見られたい月曜の子らは小さな嘘を混ぜつつ

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梅鶏
梅鶏

箪笥から衣類を次から次へ出す怪獣はいま午睡の最中

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梅鶏
梅鶏

箪笥から衣類を次から次へ出す怪獣はいま午睡の最中

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梅鶏
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