澄水

水仙に粉雪が降る寒い朝香りを君に届けたいけど

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澄水

ボトルには澄んだ水あり一杯のどんな形にも入り従うか

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落ちついてマダム

足裏に水がたまって歩けない長い労働お前も無価値

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小野りす

水仙にかほを寄せたりくわんおんの白き指さきにふるるがごとく

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小野りす

半身を失くして泳ぐうつし世の小(を)暗き水に出口は見えず

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海紀亜

君たちも成り損なったか、ちぎれ雲。水に映しても千切れたままか。

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はる

「私ってサバサバしてるの」 そうだよね泥水でしか生きられないし

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澄水

時雨して水溜まりしたアスファルト夜半の星座が映り瞬く

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澄水

水溜まり空を映して灰色の雨が落ちれば輪紋広がる

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はる

の花ふれよふれふれもっとふれ 別れの悲しみ水に流すまで

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