恋子

思い出をひとり弔う秋の浜あんチクショウとつぶやく未練

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澄水

秋空を駆け昇りゆくペガサスの四角を眺む夜が長くなる

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澄水

秋めいて茜に染まる黄昏は二日の月を浮かべて暮れる

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恋子

秋風にとりとめもない夢情話胸抜く風のヒヤリにドキリ

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パパ猫

夏を越え秋まで咲くは百日紅 可憐に魅せて強さを秘める

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恋子

もの想い愁いかさねて老いの秋淡き初恋鼻垂れ小僧

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恋子

夏の恋秋風立てば痴話げんかもつれた糸で編み出す別れ

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恋子

蝉の声聞こえぬ朝にすきま風朝まだ鳴く虫の秋の風

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パパ猫

朝方はクーラー止めて窓を開け 数時間だけこの部屋は秋

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恋子

夕暮れが寂しくなれば鳴くカラス秋の祭りにおなごは咽ぶ

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