パパ猫

青空を隠さぬように秋雲は奥ゆかしくも身を薄くして

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パパ猫

少しずつ高さを増して秋の空 わたしのこころ空へと背伸び

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恋子

老いの身に秋は寂しい一里塚肩に風吹くやがてが来ると

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恋子

新米に沢庵三切れ味噌汁の秋の具材の五感に沁みて

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恋子

チョイ冷えに香り鋭くミルの音秋にだっこされ目覚めのブラック

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恋子

秋の夜砂の落ちない砂時計あの恋だけがささやきはじめ

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恋子

秋風に冷めてしまった夏の恋火傷は鎧醒めたと去られ

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パパ猫

秋の午後息子は漫画でケラケラと笑うこのとき時間よ止まれ

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花農家

なでしこにコスモス咲けば秋の風 気持ちも晴れて青空高く

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Hama

秋の背を 追いすがるよに 夏乙女 暑いんだよと 言うも寂しき

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