恋子

秋だよと夏を恨んで恋の傷髪型変えて化粧も変えた

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恋子

横丁に情緒求めて秋灯火玉ねぎ干したり秋風鈴

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めるへん

澄みきって眩し過ぎます秋の空木犀の香はさわさわと揺れ

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恋子

蘭の鉢出窓の秋や猫眠る香り纏いて香箱座り

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恋子

秋彼岸空席のままの指定席老いて盛ん此岸の未練

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二人静

摩訶不思議母の生まれた秋口のその日を選び孫も生まれた

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パパ猫

丸っこい安納芋の焼き芋を割れば秋色夕焼けみたい

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恋子

気まぐれな秋の天気のわがままは猫の目に似てはた目をかけず

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恋子

博識が道理倫理の邪魔をする薄識ほどの秋は楽しき

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恋子

秋時雨恋が喜ぶ相合の夢は膨らみ片肩濡らす

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