秋鵠空(さとあき) 回文短歌
秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき) 麹町の石垣遠き外の午後の疾き雨音(オト)聞かし命益し 雨後
秋鵠空(さとあき) 風車 子猫は木の間さくら空 草間の小箱猫丸く、坂
秋鵠空(さとあき) ラソファミレドシ拾え音 陽のままの人を選びし取れ見合ふ空
秋鵠空(さとあき) 洋日傘(パラソル)と椅子を手高く帰る春 絵描く片手を吸い取る空は
秋鵠空(さとあき) 洋日傘で黄昏見ずに急かす接吻 風に菫が育てる空は
秋鵠空(さとあき) 端々年を繋ぐ橋 死は年とばし詩吐く夏押し 閉じ橋は
秋鵠空(さとあき) 恥は詩と死を繋ぐ橋 死は詩閉じ 恥し吐く夏惜しと暫しは
秋鵠空(さとあき) パラソルへタウンペィジと己が赤 ノオトGペン 歌へる空は
秋鵠空(さとあき) 