
夢


またひとつ おひ叶ひたし 夢の路を 月の雲居に とり添へむかな

少しずつ 消えて行くんだ この手から 夢も痛みも 欲望さえも 98

この世界 考えた事 有りますか 誰かの夢の 中の事だと 97

秋祭り夢中で太鼓叩く吾子 鯉口の袖も短くなって

やってみて ダメなら諦めつくでしょう 何もしなけりゃ 夢はまぼろし

きぬまとう まひるのつきは 昨晩の 星との謡(うたい) 今も夢見る

ひと鉢もけなげに咲いて種残す歌も残して夢に朝顔

目覚めれば夢の記憶をたぐる朝 後味苦いと知っているのに
