炭酸

蝉しぐれ炭酸泉に浮かぶ泡ああ極楽とひとりごつ君

炭酸水ポッピングシャワー下り坂古びたcubで線路渡って

炭酸の浮いてく泡を眺めてる　知らずに消えた想い数えて

口に含むと弾けるあぶく通り抜け飲み干しても渇いているのど

炭酸の抜けたコーラがいつになく減塩醤油色になっている

茶熊さえこ

間違えて振ってしまった炭酸のジュースを妹みたいに撫でる

たろりずむ

炭酸水のどに通せば満ちてくる夕暮れリアルはか細きことば

次々に生まれて消える炭酸が私だったら浮かないこいつ

鈴木ベルキ

少しだけ振って渡した炭酸を君が開けると弾けだす夏

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