自由詠

袴田朱夏

はつなつの風とおりゆく図書館に風のおとだけ許されている

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袴田朱夏

陽が昇るまではふたりでなめる蜜くちびる切ったほうが負けだよ

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袴田朱夏

はるかぜに洗濯物と我と子とすべて乾けりよく眠りおり

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袴田朱夏

どちらかというと嫌われてたらしいそんな送別会でした 塩

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袴田朱夏

ストロベリー爆弾抱へお見舞ひにゆきたし梶井先輩の部屋

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袴田朱夏

クリオネのそこが頭じゃないようにあなたの前で少食になる

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袴田朱夏

てんとうをやさしくつかむ人でした春はどんなに遠くても春

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