お題 自由詠 題『自由詠』 お題 2023.10.08 ・お題にあった作品のご投稿をよろしくお願いいたします。・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
生きるとはいつまでを言う瑞々しく果汁溢れる梨の切り口
五段階変速付きの自転車できみは五つの風をあやつる
夜空には雲におぼろな一つ星 まだこれからだ歩いていこう
散歩道どこまでゆこうか車椅子 今日は詠めそう素敵な歌を
強力なねぐせがずっとなおらないぴんぴんはねるひだりがはねる
開けておく心の窓に何時も空晴れ渡ったり雨が降ったり
不思議だね 百年前は 居なくてさ 百年後にも 多分居ないね
秋風にさわやかだねと言う人の心をを抜ける秋風を知る
ログインをするとき人のふりをしてチェックをつける ぼくはロボット
あたたかい あなたの右手 握りしめ
冷たいこの手を あたためさせて
可愛いね あなたとあなたの右隣 おんなじカッコで突っ伏してるの
左手で 顔の半分 覆いつつ 右の眼で見る 君の哀しみ 201
星屑を 拾い集めて 月影に みそひと文字の 銀河を創る 200
変えていい趣味も興味も何度でも一生モノに出会うときまで
人生で 一番、好きな 言の葉は 有るようにある 成るようになる 213
星屑が この手のひらに こぼれ散る 拾い集めて みそひと文字に 198
問いかけは 答えを知りたい 本当は 聞いてほしくて 私の話を
偶然か必然なのかいつの間に乗り合わせてる家族という舟
世の憂い喜び怒り下に見て 雲流れゆく果てない空を
朽ちてなお根を伸ばしつつ春を待つ桜吹雪の夢のまた夢
花よりも美しいのは花を贈る
誰かを想うあなたの心
「良い人ね」言われ戸惑い目を逸らす 路上に映る我が影の闇
戦争で 今日も命が 消えて行く 何も出来ずに 見ている俺は 215
隠してる 積もりはないが 皆、知らぬ こんな私が 短歌、詠むこと 211
短歌はね 縦書きのほうが 格好いい でもね何故だか 横書きが好き 207
面倒だ 振り返るのも 悔やむのも 立ち止まるのも 進む事さえ 206
戦争の ニュースに心 痛みしも
何ができよう 祈りのほかに
吾亦紅秋の広がるふるさとはもの哀しくもういい帰れと
あの恋の弔いしたくてふるさとへ一人ポッチのプチ同窓会
塩あびた ナメクジきっと つらかろな 辛いラーメン 飲み干した午後
色々と むずかしいこと あるけれど よんでみようか ただなんとなく
忘られぬ 名前が一つ この胸に 昔、何度か 出会いし人よ 199
背徳に焦れて焦がれて恋遊戯うす紅引けばつのるせつなさ
なんとなく ただ、なんとなく 短歌詠む それでいいのか それがいいんだ 194
君からの返事ないまま ピリオド打てず コスモスそよぎ ジエンド告げる
ヒョウ柄を着たことのない人生だなんやねんそのステレオタイプ
永遠に 交われるようで 交われず 男と女 二重の螺旋 192
寂しさにリボンをかけてクロネコに恋を詰めこみ持たせましたの
ゼレンスキー貴方の声を世界が聞いた なのに始まるまた戦争
天が泣く 川を流るる 花筏 想い人待つ 恋の蛍よ 216
ひらひらと羽黒蜻蛉の蝶の舞 緑光放ち闇に消えゆく
ケセラセラ コウウンリュウスイ レットイットビー キョシンタンカイ ウンエンカガン 214
交わらぬ 性善説を 説く君と 性悪説を 説く私とは 212
あの時は 死んでもいいと 思ってた 君と出会えて 君と別れて 208
墓探し草生い茂る山裾の手を入れるなと天の地の声
iPhoneケースを外すのは無茶と言われ一年無傷で過ごす
文豪の名前を全部まくし立て「これが私の名前」と言いたい
道がない わけじゃなく ただ目の前に 立ちはだかるもの 心くじくもの
宗教は 誰彼のため 有るんだろ 救いあうため 殺しあうため 197
その人は 移ろひながら 消えて行く 大地、流るる 風のようです 196