恋子

夕顔につられて恋の花瓢わらべに艶は妖しくもなく

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恋子

紅い過去刹那哀しく彼岸花此岸に悲し白き純情

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恋子

夏咲きの秋には散ると恋の花種も残さずただ枯れるとか

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恋子

盆過ぎて命の芽生え彼岸花紅白をめでたいとは言わず

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澄水

彼岸花咲く畦眺め坂ゆけば萩がこぼれる山里の秋

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恋子

遊びにも学ぶ色気や鳳仙花昔を言えば老いの戯言

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澄水

十二時の紫苑十二の花弁で季節は巡る一廻りして

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澄水

彼岸花紅く咲いたり白く咲く黄色く咲くは鍾馗蘭かな

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澄水

公園の坂道上る彼岸花紅と白とが一緒に咲いて

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澄水

墓場にも彼岸花咲くあの世からにゅっと出たよな葉の無い紅で

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