恋子

チョイ冷えに香り鋭くミルの音秋にだっこされ目覚めのブラック

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村飯

落つる色恋の期の間に頬染めて朱い音とどけ北風に乗れ

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パパ猫

雨音は川の流れの音のよう耳を澄ませてせせらぎの夜

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パパ猫

秋雨のそぼ降る音は寂しくて私のこころ救われている

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パパ猫

コオロギの音は明滅くり返しモールス信号いちずに送る

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恋子

足音を足跡にして野仏の誰を祀るや野花一輪

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羹鱠

さくありて いざよい歌ふ 虫の音も うつるこよみぞ 心に染めむ

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パパ猫

静寂に製氷の音カタカタと鳴って真夏の余韻が満ちる

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森  翡翠

足元に愛猫すり寄り眠る夜この子の寝息幸せの音

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パパ猫

月の浜で寝そべりさざ波聞くようにしとねで虫の音ただ聞いており

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