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芒野予麗

莨草吸う暇学する詩人へと夢見る男海月一日

涙雲花弁の中に向日葵を包める記憶種の露とて

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投票の多い作品

15

題『経』

おそなえのハッピーターン食べたくて祖母と唱えた般若心経

14

題『終』

はち切れんばかりの未来を詰め込んで終齢幼虫梢をわたる

14

題『ケーキ』

見えるようほっぺにクリームつけたのに素知らぬ君はケーキに夢中

13

題『言』

痛いともなんとも言わない奴だから気にかけてみる肝臓のこと

13

題『言』

君だけに半分にしたクッキーの大きい方がほしいと言える

13

題『名』

逝く夏を名残惜しげに哭く蝉の声を消してく夕立の音

13

題『満』

夜空には満天の星輝いてあなたと二人揺られる小舟

13

題『冷』

優しくて冷たい雨はセピア色二人を染める相合の傘

13

題『ケーキ』

夏までにマイナス5キロを目指す母　ケーキのチラシをとっておく母

13

題『駅（テーマ詠）』

新しい名前になったと聞いた夜行くあてのないプラットホーム

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