あまがっぱ

年老いたピアノは別れを惜しみつつ親子連弾胸に刻んだ

あまがっぱ

終止符をうまく打てないかわしてもかわしてもまた腕を引かれて

あまがっぱ

スマホ越しめんこいねって言う人の冬の深きを思う如月

あまがっぱ

名も知らぬ人と並んでメシを食う松屋の席の明るい孤独

あまがっぱ

わたくしの残り時間はどれほどか遅延電車に点線の雨

あまがっぱ

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