みゆきち

木漏れ日の隣のベンチのJKの恋バナ愛おし初々しくて

難しい話を易しく紐解いて吾導きぬ恩師逝く夏

薄衣をまといてポトリ夏つばき芝の緑に色を添えたり

タチアオイてっぺんの花風に揺れ夏の祭りの太鼓の稽古

あの人の身になることはできぬから罪滅ぼしにボランティアする

目を閉じて己の中に問いかける琉球の命今日慰霊の日

やりがいは甘美な自我の麻薬にて閾値を超える。リバランスする。

新しく吸うためならばため息も悪いものではないかもしれぬ

ずる休み蒼ひとつない曇り空雨のにおいが大気に混じる

深呼吸　人のこころは伝染るから　母の言葉を噛みしめている

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