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カンナ
カンナ
墓などはいらないけれど年一度線香の香を思い出させて
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カンナ
カンナ
真夏日の朝を迎えて815蝉の鳴き声強くなりゆく
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カンナ
カンナ
逃げられてばかりいるけど本心を捕まえてとは誰に叫べば
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カンナ
カンナ
夏の陽が落ちゆき影を濃くしてく悲しくないけど泣きそうになる
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カンナ
カンナ
紙で切る傷の痛みによく似てる熱くてすうっと撫でてくような
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カンナ
カンナ
真夏日に干した布団は熱すぎて眠れぬ夜の言い訳にする
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カンナ
カンナ
感情を急に注げば割れるから硝子のコップ少し冷まして
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カンナ
カンナ
感情を急に注げば割れるかも硝子のコップ喉が乾いて
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カンナ
カンナ
妬みさえ詩に溶かせば輝いてキラキラゆれるゼリーみたいに
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カンナ
カンナ
本音しか言えない病気に罹ったの外に出れない誰とも会えない
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