光る君

つれあいと人生迷路手を取りて旅は道ずれ二人仲良く

久々にマスク外してウォーキング朝の空気がメンソールみたい

母の日にと倅がくれた紫陽花に妻の喜ぶ顔も満開

落ち込んでふと足元に野良猫がじっと目を見て俺も一緒だ

股のぞき天につながる浮橋の松は如何にも昇龍のごとし

境内に猫が一匹名はコロちゃん人懐こくて目はキトンブルー

ひさかたの雨の日野嶽若葉吹く初夏を迎えし鳥のさえずり

空蝉のこの世に生まれ行く末の我が生き様を知ってか知らでか

しろたえの袖の口紅しらぬまに微睡む君の寝返りの痕

人知れず恋の大和路梅川と忠兵衛二人のとわの道行き

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