秋山夕介

「ここは何処」そう言ったのは気付いたら誘われていたという言い訳

君残しガラステーブルの指の跡ふきん持つ手の動きを止める

背比べ柱の傷に涙せし齢十九で嫁ぎゆく朝

表札の大谷苗字におおたにとルビを振りつつドヤ顔つくる

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