詩穂

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オレンジの香の洗剤をスポンジにゆっくり垂らす(あわれみたまえ)

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詩穂

恋をするたびに友達をなくして ビスチェを偽の肋骨とよぶ

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詩穂

炭酸水のどに通せば満ちてくる夕暮れ リアルはか細きことば

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詩穂

コンビニを出れば夜の雨 欠点を愛されながら暮らしています

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さみしさの宮殿のようファミレスの仕切られた席にひとり座れば

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詩穂

人気ない湖に舫われているボートが浅い夢をみている

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詩穂

林檎むく指先しんとつめたくて白鳥たちはシベリアからくる

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