お時間が来ましたこれで終わりです告げてください人類に死を
題『時』 にて
仕返しにたたんだ服をもう一度洗濯機へとつっこんだ朝
題『服』 にて
世の中はままならないねそう言った先輩が住むタワーマンション
題『自由詠』 にて
遠くから近づいてくる人影はわたしだろうか なんだ、アリかよ
題『遠』 にて
更新を忘れた免許 父親の顔はそのまま失効された
題『新』 にて
海に行こうそれから虹を見に行こう今だけそれを死としておこう
題『海』 にて
これからの話をしよう肉体が朽ちたそのまた先の話を
題『話』 にて
親指のつけ根が痛むまだ親にスマホ代さえ払わせている
題『指』 にて
ダメそれは犬がくわえていいもんじゃないダメそれはおれの残骸
題『犬』 にて
観覧車から降り父は万引きをした学生のもとへ向かった
題『職業詠』 にて
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