病室で食べるどら焼甘すぎて もう最後なのに涙も出ない
題『自由詠』 にて
最速で最短距離で帰宅します 我が子の笑みが恋し夕暮れ
題『最』 にて
足首に巻いたミサンガあの頃は私も夫も学生だった
題『足』 にて
九分九厘、有り得もしない『もしも』とかそういうものに生かされている
題『生』 にて
埋もれていく月日 泣き顔、煙草の灰 あなたがいなくなった寝室
題『部屋(テーマ詠)』 にて
炭酸の抜けたビールを飲み干して 始まる休みの朝の極楽
題『朝』 にて
0点にならないように名前から書くの テストも離婚届も
題『書』 にて
十六で読んだ詩歌集 自らを言葉を食する生物と知る
題『きっかけ(テーマ詠)』 にて
贅沢にキミに伝える「大好き」を三十一字でお届けします
題『一』 にて
『好き』…俗にLOVEとHATEを含む語句。「あなたと共に死にたい」の意。
題『自由詠』 にて
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