「十二時に駅でね」 交わした約束の LINEばかりをずっと見ている		
	
	
		
			題『自由詠』 にて		
	
		
		
			向かい合うキミがワタシにこの5文字言えるまで待つ。冷めたコーヒー。		
	
	
		
			題『文』 にて		
	
		
		
			キミといる一日が閉じる。 またひとつ、星が瞬き 澄みゆく夜空。		
	
	
		
			題『一』 にて		
	
		
		
			ミラノ風ドリアのどこがミラノかも知らずに三十二歳になった		
	
	
		
			題『歳』 にて		
	
		
		
			単調な毎日、明日も仕事してコンビニ寄ってビールを買って		
	
	
		
			題『調』 にて		
	
		
		
			夜更しはしないからどうか今夜こそ、あなたの夢に行けますように。		
	
	
		
			題『夢』 にて		
	
		
		
			雲もなく晴天青くビル街は人混み多くタバコをふかす		
	
	
		
			題『天』 にて		
	
		
		
			この街であなたと住むの。 買い溜めた新幹線のチケット余る		
	
	
		
			題『君・あなた』 にて		
	
		
		
			参道を歩く下駄の音からからと 手を引く吾子が持つ千歳飴		
	
	
		
			題『千』 にて		
	
		
		
			元気でね。楽しかったね。笑ってね。最後のデートで言えない言葉		
	
	
		
			題『楽』 にて		
	
					
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