ゆっくりと墨すりながら吾にむかい心平らに書き始めたい
題『書』 にて
幾年も心のお守りになっていた 婚礼箪笥も終活へと
題『家具or家電を読み込んで』 にて
じわじわと押し寄せくるよ風の音が真っ暗闇夜こころ震わす
題『夜』 にて
風変わる夕に凪いでたコスモスは今は花びら散らしてるかも
題『変』 にて
青空を眺めて揺れるアメジストセージ遺して母は風に
題『青』 にて
おちあいくちあいなれあいいがみあいたすけあいにあいつれあい愛
題『二人(テーマ詠)』 にて
これからは食に関心なお一層元気なうちにいくためにこそ
題『食』 にて
秋薔薇が静かに咲いて朽ちてゆく空き家となりて愛でる人なく
題『花(テーマ詠)』 にて
雨間近ちょっと蒸れた夜目は覚めてとなりの夫の寝息に安堵
題『夜』 にて
こんなにも時計の音がくっきりと聞こえる夜にサクッと林檎を
題『秋(テーマ詠)』 にて
コメントをもっと読み込む