夕飯の支度気になるのに未だ この夕焼けの彩を詠めずに
題『のに』 にて
繰り返す日々の暮らしの愛しさを 知るは寿命を数えはじめて
題『日』 にて
外は雨内も闇あり墨をすり静かに臨書 明けてゆければ
題『書』 にて
カスミソウ引き立て役に徹するも 君がいなけりゃはじまらないよ
題『花』 にて
軽やかにダンスし終えた今日の陽がまた明日と手を振り夕映え
題『軽』 にて
咲き終わり一輪の花クレマチス そっと取り水盆に浮かべて
題『自由詠』 にて
雨傘をさすのが嫌で走っちゃう この歳になり自重せねばと
題『雨』 にて
軽口を叩き合う仲会うたびに その内にある出せない本音
題『軽』 にて
花好きな母に供える君子蘭 冬越しの技聞き損ねてて
題『君』 にて
うるうると(子どもの頃も泣きべそで)ハートに来るとスイッチonに
題『子ども』 にて
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