カレンダー夢や希望を詰め込んで文字を記号を明日のために
題『自由詠』 にて
文才があるなら書ける君のこと 白い原稿 宙に舞う夜
題『白』 にて
触れそうで 触れない君の手 握りしめ 心が叫ぶ 真昼の月に
題『手』 にて
近づけば 聞こえる気がした あの人の 見つめる夕陽が 空染める音
題『空』 にて
通りゃんせ春の日差しがささやいた気がして歩く桜と風と
題『春』 にて
髪を指で分けて遠く見る君のそんなしぐさに赤く染まる陽
題『髪』 にて
手のなかに スマホがあれば知ることが何でもできる あなた以外は
題『自由詠』 にて
行き先は 列車まかせの 一人旅 汽笛と風と 車窓の君と
題『自由詠』 にて
見送りもないまま旅立つホームにはミカン畑の匂いただよふ
題『送』 にて
喜びも 悲しみさえも ないままに 迎えた卒業 窓外は春
題『卒』 にて
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