・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
手の内を子に教わりて将棋指し 子は憤慨し 盤空を飛ぶ
卑怯だよ 貴方の指が 触れるだけで 私の心 震えてしまう
手袋にはあって息吹きかけているその子は私よりも背が低い
手がかりを求め言葉の旅をする北風吹けば南へ行こう
ぬくもりを追ってあなたにたどり着く 布団の中で握り締める手
何もない手持ち無沙汰な休日もローマに勝てていると祈って
誰よりも 繋ぎたい手が 星の距離 指を折りおり 歌で会う 君
この手から 零れていくよ 少しずつ か細い肩と 揺れる黒髪
手詰まりの現状打破に至る手を探しあぐねる川沿いの道
冬晴れに人穏やかに花いじり俳句手帳とスマホ歳時記
手のひらに あの人の手の 温もりが 消えずに残る 時.流れても
恋をして冬のすきまのあたたかさこなゆき降れば手を差し出そう
手の中で ゆらゆら揺れる 虚しさは 何時からだろう 張りついたまま
手ぶくろに私も入れてと動物が次々入る不思議な話
この手には 数えきれない 悲しみが 傷つけた夜 傷ついた夜
手探りで暗闇の中歩き行く忘れし約束探し求めて
手でつくるキラキラ星がかわいくて小さき夢もきらきらつかむ
手のうちをあっさり明かすマジシャンのような嘘つくあどけない君
絶えず努力する手だけが美しいものを作り上げる
かじかむ手凍てつく心に一首など冬の蛍の恋に似て
手拍子が嬉し恥ずかしひげダンス保育園での保護者出し物
言の葉を手を替え品を替えてゆき十月からの歌詠み無限
神社にて日向ぼっこの猫なでてありがと行くね手を振り惜しむ
冬晴れの木曜日は山手線に乗ってどこまでもどこまでも
マジシャンの袖の裾からクルックー声が聞こえてじっと手を見る
サスペンスなぜか刑事が相談す。先に手がかり知る主人公
手から手へ世代のバトンは渡されて無邪気な君に後は任せた
握りたるとても小さき姪の手の小さきゆえに大なる命
さよならも出会いも一緒に味わったこの手のひらが問いかけてくる
かじかむ手温かくするカイロより心も温か繋ぐ手が好き
「目には目を歯には歯を」より「手には手を」。繋がる世界きっと優しい
手の爪がギザギザなのが恥ずかしく幼少からの爪を噛む癖
歌い手の手先となってはじけ飛ぶことばは手毬操り人形
手鏡に紅引く指やささくれの予感と知る恋の寒椿
君の声ホールに響き乱反射。伸ばす手の先触れた気がする
幼き日母との記憶靄の中 今は手を背にエスカレーター
運転手と車掌の距離の川向こうに小さく手を振る
手の内を子に教わりて将棋指し
子は憤慨し 盤空を飛ぶ
卑怯だよ 貴方の指が 触れるだけで 私の心 震えてしまう
手袋にはあって息吹きかけているその子は私よりも背が低い
手がかりを求め言葉の旅をする北風吹けば南へ行こう
ぬくもりを追ってあなたにたどり着く 布団の中で握り締める手
何もない手持ち無沙汰な休日もローマに勝てていると祈って
誰よりも
繋ぎたい手が
星の距離
指を折りおり
歌で会う 君
この手から 零れていくよ 少しずつ か細い肩と 揺れる黒髪
手詰まりの現状打破に至る手を探しあぐねる川沿いの道
冬晴れに人穏やかに花いじり俳句手帳とスマホ歳時記
手のひらに あの人の手の 温もりが 消えずに残る 時.流れても
恋をして冬のすきまのあたたかさこなゆき降れば手を差し出そう
手の中で ゆらゆら揺れる 虚しさは 何時からだろう 張りついたまま
手ぶくろに私も入れてと動物が次々入る不思議な話
この手には 数えきれない 悲しみが 傷つけた夜 傷ついた夜
手探りで暗闇の中歩き行く忘れし約束探し求めて
手でつくるキラキラ星がかわいくて小さき夢もきらきらつかむ
手のうちをあっさり明かすマジシャンのような嘘つくあどけない君
絶えず努力する手だけが美しいものを作り上げる
かじかむ手凍てつく心に一首など冬の蛍の恋に似て
手拍子が嬉し恥ずかしひげダンス保育園での保護者出し物
言の葉を手を替え品を替えてゆき十月からの歌詠み無限
神社にて日向ぼっこの猫なでてありがと行くね手を振り惜しむ
冬晴れの木曜日は山手線に乗ってどこまでもどこまでも
マジシャンの袖の裾からクルックー声が聞こえてじっと手を見る
サスペンスなぜか刑事が相談す。先に手がかり知る主人公
手から手へ世代のバトンは渡されて無邪気な君に後は任せた
握りたるとても小さき姪の手の小さきゆえに大なる命
さよならも出会いも一緒に味わったこの手のひらが問いかけてくる
かじかむ手温かくするカイロより心も温か繋ぐ手が好き
「目には目を歯には歯を」より「手には手を」。繋がる世界きっと優しい
手の爪がギザギザなのが恥ずかしく幼少からの爪を噛む癖
歌い手の手先となってはじけ飛ぶことばは手毬操り人形
手鏡に紅引く指やささくれの予感と知る恋の寒椿
君の声ホールに響き乱反射。伸ばす手の先触れた気がする
幼き日母との記憶靄の中 今は手を背にエスカレーター
運転手と車掌の距離の川向こうに小さく手を振る