野崎 明

南にはたいふうの風が都会では名聞名利の風はげしくや

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恋子

夏菊の盛りを過ぎて人々の趣向を凝らし秋菊装う

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恋子

ゆく夏を咎めるように夕蝉の哭けば虫鳴く日めくりハラリ

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平見翠玉

世界でひとつだけの色を探そう君だけの色心の色

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平見翠玉

老いは初めての恋の驚きのよに喜びのようにやって来た

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パパ猫

雲間から光の帯が降りそそぐ 世界をつらぬく答えのように

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行雲流水 破調編

注釈者 観てきたような 噓を言う 年寄りたちを 丸め込むよに 62

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ぷるる

むせかえる 暑さに息も 追いつかぬ 灼熱の世界に 気が触れそう

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こゆびびび

ほおずきに、りんご、そうめん、長ささげ。じいちゃん見てる?賑やかでしょ〜!

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恋子

掛け算と割り算だけの夏の恋悔いにそろばんご破算願う

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