子

高田月光

ふわふわのあれはすすきの花であり種子になる日をまつぼくである

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高田月光
はとサブレ

ピザになる餃子の皮もいて夢が叶わなかった今も楽しい

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はとサブレ
木村槿

パンジーを花壇へ植えかえるひとは子犬のあごをなでるやさしさで

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木村槿
梅鶏

種まきを終えた子どもの右頬に証のような茶色いレ点

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梅鶏
梅鶏

母親の中では僕は幼子で卵ボーロが今でも届く

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梅鶏
白石 夜花

忘れたの？君は白馬の王子様早くワタシを迎えに来てね

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白石 夜花
北大路真彦

磨硝子隔て冷たき幽霊を夏の真昼の光に透かす

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北大路真彦
北大路真彦

午後三時白き病室ひとり名も知らぬ母子を黙し見下ろす

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北大路真彦
北大路真彦

今日もまた閉ぢられて在る硝子窓見上げ過ぎれば風は冷たし

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北大路真彦
sail

発売日ロットで買った景品を我が子のように運ぶベビーカー

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sail
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