寂しさ

寂しさを紛らわすため缶チューハイ買う二十歳の頃

寂しさを秋に競えば吾亦紅風情を削り無の美を誇り

秋月に風鈴チリリ風さやかわびしきことに寂しさ添えて

迎えれば送る寂しさつのる盆いつも一緒でいいはずなのに

愛おしい日差しに育つ芽の中に寂しさを見るのはいつも七月

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