麻衣 思
麻衣
羹鱠 色秘めて 奏づ琴音を 知らずとも 萌ゆる春芽と 逢はんと思ふ
海紀亜 私にも夢があったと思い出す 逸れていくのを自覚している
太田春雄 枯れた花 いつ捨てるのか 枯れたまま 花瓶に挿してわが身を思う
はる 僕の名を舐めて触って確かめて 分かって欲しいとか思わないけど
梅鶏 思い出には少しの嘘が混じってるどこがそうかは忘れてしまう
Mラビット 雲一つない日には心も澄んで 悩みない日にしたいと思う
広葉樹 絵に描いた餅は食えぬが絵に汁を掛けた奴らも食えぬと思う
羹鱠 染め薫り ときと過ぐるる 一年(ひととせ)を 思ひ慕ひて 君とあいゐる
Mラビット 