澄水

古里の野辺に開きし梅の花東風吹かねども匂いおこせよ

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小野りす

ひとはみなこの世の過客 花陰に手を振りあひて別れてゆかむ

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澄水

山茶花も咲いては散ってこの冬を伴に過ごせり君の替わりに

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澄水

藤袴咲き揃うなり花畑浅黄斑蝶が旅をしてくる(アサギマダラ)

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太田春雄

枯れた花 いつ捨てるのか 枯れたまま 花瓶に挿してわが身を思う

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はる

の花ふれよふれふれもっとふれ 別れの悲しみ水に流すまで

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瀬山れもん

鉄の雨も流行り風邪もなにもかも花の嵐になればいいのに

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海紀亜

すき・きらい・すき・きらい・すき この花はフィボナッチ数列の5番目

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広葉樹

馨しき黄金の花木を奇獣より名づけけること甚だ恐ろし

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屁の河童

雨の日にビルの窓から見おろせば青、白、赤と傘の花咲く

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