梅鶏

隆起する上腕が風を切り裂いて三輪レーサー海沿いを行く

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今紺しだ

いい風だね、君が笑って「ね」のとこで街の、私の、重力が消える

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今紺しだ

ピロティーの風を好きだとはにかんだ論敵きみは敵ではなかった

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月硝子

人去りしのちも伝はり花開く風媒の歌「詠み人知らず」

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袴田朱夏

衛星が月という名を持ったときキスや風にも名前が付いた

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青時

あなたにも光り続ける駅がある0番線の風に乗れ、いま

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新棚のい

花はいい咲くししぼむし枯れてくしあんな風にわたしも散りたい

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未分類

もう冬が近づく街で冷たさを孕んだ風に口づけされた

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ふにふにヤンマー

春風に奪われてもいい一面の綿毛の中に帽子を投げる

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光恵

暖かな小春日和の風受けてシナモンロール半分にする

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