手のひらを握りしめたら零れ散る 夢の残滓が足元で哭く
題『手』 にて
夕暮れが 染める景色を 野良猫が ただ見つめてる 止まった時間
題『ただ』 にて
夏の夜の 儚さ映す 手の中の 線香花火 束の間の夢
題『自由詠』 にて
まだ見えぬ 月に向かって 哭く夜は 青い面影 浮かんで揺れて
題『青』 にて
公園のベンチでもうあと少しだけ君といたいと思う夕暮れ
題『でも』 にて
神様がいると信じる民たちの声が世界に虚しく響く
題『世』 にて
ありがとうございます。四つ目猫ノラさんの短歌いつも楽しみにしています。
題『石』 にて
トンネルを抜けたところに石仏と戯る風と苔むす秋と
題『石』 にて
明日でもいいなら今日は置いといて昼寝でもして夢にたゆとう
題『でも』 にて
別れの日 桜散る散る 歩道橋 微笑む涙 右と左へ
題『自由詠』 にて
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