風呂上がり 天井見上げ 寝転べば 氷菓を匙に 食べる?と微笑む
題『食』 にて
突然に 握られた手に きみの顔 確かめられぬ 今となりては
題『確』 にて
あの日には ラフな気持ちで 待ち合わせ いつのまにか 翻弄される着地点
題『着』 にて
受け止めた 気のない返信を 長押しす 知らせたくないと 信号を見る
題『自由詠』 にて
待つ君が 心転じて 笑う顔 青空一線に 入道雲湧く
題『転』 にて
通知がくれば きみの嘘さえ 飲み込んで どうしようもなく 僕も嘘吹く
題『嘘(テーマ詠)』 にて
ゆれてなお つゆの狭間に たちつくす きみをやしらぬ かさの水泡
題『君』 にて