内戦と化した奴らの恋事情 戦うほどに芽生えだす愛
題『内』 にて
秋風に稲穂の揺れて刈を待つ 畔に死に花憂き世の借りか
題『世』 にて
おふくろの味の懐かし星三つ 俺にゃ足らぬひと味の謎
題『星』 にて
肩落とし背中丸めて夕陽落ち 明日を知らない家路の苦悩
題『家』 にて
仲秋の名月欲しさに家を空け 酒の相手に刈田の案山子
題『家』 にて
空き家です家賃の要らない恋の傷 ぽっかり空いて雨漏りしてる
題『家』 にて
秋空に写しておかし龍安寺 嵯峨野歩けば雲の悪戯
題『雲』 にて
浮浪雲夏の恋乗せお気の毒 行方はままよ代わりを探し
題『雲』 にて
月見夜のいけない二人影重ね 君の宿りし恋ぞ儚し
題『自由詠』 にて
夏帽子恋の手垢の秋扇 季節変われば夢も躓く
題『自由詠』 にて
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