巡り来て春に生まれし同じ日に ケーキの苺頬張る孫と
題『春』 にて
推しの券お守りにして微笑みて胸の高鳴り 止めようはなく
題『券』 にて
夕まぐれ返す言葉はあやふやに 消え去る貴方を追いかけたくて
題『返』 にて
少女の背は恥ずかしそうに陽を受ける 前髪切って卒業の日に
題『髪』 にて
昏れかかる空に引かれた白い線 いつまでも懷う帰らぬ人を
題『線』 にて
空晴れてここにも春は始まれり 開いた辛夷の蕾ふんわりと
題『自由詠』 にて
みぞれ降り真紅きわ立つ木瓜の花 鎮まぬ心はざわざわ音す
題『自由詠』 にて
春雪に過去の足跡置いたから 少女は卒業未来を探しに
題『探』 にて
お弁当とパンを持ち駆ける二子玉川(ニコタマ)をドラマのようだ初孫生まれし
題『パン』 にて
春風にのって少し高めのヒールはき 硝子戸に映るまるい背は わたし
題『高』 にて
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